機械式駐車場の建て替えについて

機械式駐車場のチェーン部品だと築15年位で交換をしています。
しかし、この年数はあくまでも法定の耐用年数であり
きちんとメンテナンスをすれば、25〜30年は持つのではないかと言われています。
実際にはこの法定耐用年数+5年位から故障し始めるので、
それから交換や修理をし始める管理会社も少なくありません。
そして、20年も経つと住民の高齢化で車を手放す人が増えたり
近年、若者の車への興味が薄れていて、駐車場の空きが目立つようになりました。
こうなると、故障や劣化による建て替えを検討しても、駐車場料金が取れず、
建て替えに充てる費用が用意できないマンション管理組合も少なくはなく、
このような場合二つの策があります。
①撤去し、埋め立てる。
契約台数が少なく、もう増える見込みがなければこの方法が一番安いです。
埋め立てた土地は、平置きの駐車場にするか、空きスペースを活用し
レンタルボックスのコンテナを置き、新たな収入源にするのもありです。
しかし、大きなコンテナが設置されることによって、平置き駐車場と併設の場合
視界が悪く、車上荒らしが増えるというデメリットがあります。
②リース契約でリニューアルをする。
リース契約とはこちらが希望した設備をリース会社が購入し、それを長期で
借りることができるサービスです。
駐車場だと大体大体15〜18年で借りることができ、契約期間内であれば、
経年劣化に限り無料で部品交換や修理してもらえるメリットがあります。
しかし、契約者が増えなかったり、減少してしまった場合
駐車場収入だけではリース代を賄えなくなる可能性もあります。
いずれにせよこういった駐車場の建て替えはリスクが高く、住民の利便性だけでなく
ここから20年位の収支バランスを見込み、経営戦略として計画していかなければいけないのではと思います。
機械式駐車場の建て替えについて、いつでもお気軽にご相談ください。
2021年06月04日 16:05