駐車場のLED照明
1. 2026年の現状(日本の駐車場を中心に)
① LED化はほぼ標準装備
- 新設駐車場ではLEDがデフォルト
- 既存施設でも蛍光灯・水銀灯からの更新が進み、LED普及率は80〜90%台
- 電気代高騰の影響で「省エネ効果の大きいLEDへの更新」がさらに加速
② センサー連動・調光制御が一般化
人感センサー・車両検知センサーと連動し、必要な時だけ点灯 - 30〜70%の調光運用で電力削減
- IoT照明(クラウド管理)も中規模以上の駐車場で採用が増加
③ 防犯・安全性の観点で照度基準が強化傾向 - 駐車場の犯罪対策として「明るさの確保」が重視
- 自治体によっては照度基準の見直しが進む地域もある
- LEDは均一な配光がしやすく、防犯カメラとの相性も良い
④ GX(グリーントランスフォーメーション)対応が求められる
- CO₂削減のため、照明の省エネ化は必須項目
- ESG投資の観点からも、LED照明の効率化は評価対象
② IoT照明の“管理負荷”と“セキュリティ”
クラウド管理は便利ですが、課題もあります。
- ① LEDの“寿命問題”が顕在化
-
LEDは「長寿命」と言われるものの、実際には以下の課題が出始めています。
● 電源ユニット(ドライバー)の先に壊れる問題
- LEDチップよりも電源ユニットが先に故障
- 5〜7年で不点灯が発生し、交換コストが想定より高い
● メーカーごとの部品互換性が低い - 電源ユニットが専用品で、交換時に同メーカー品が必要
- 廃番リスクがあり、長期運用で困るケースが増加
- 駐車場は屋外で温度変化が大きく、寿命が短くなりがち
- 通信障害時に制御が効かないリスク
- セキュリティ対策(ファームウェア更新)が必要
- 管理画面が複雑で、現場スタッフが使いこなせないケース
③ 省エネと安全性のバランス
- 調光しすぎると「暗い」「怖い」とクレーム
- 防犯カメラの映像品質が落ちる
- 高齢者や子どもが利用する施設では照度確保が必須
④ GX・省エネ基準の強化にどう対応するか - 2025年以降、省エネ法の運用強化で照明の効率化が必須
- LEDでも旧型は効率が低く、再更新が必要になる可能性
- 2030年に向けて「より高効率なLED」への置き換えが進む
⑤ 夜間の“光害(グレア)”問題
- 近隣住宅からの苦情が増加
- LEDは指向性が強く、眩しさが出やすい
- 遮光フードや配光設計が必要
⑥ EV充電設備との連動課題
- 駐車場の電力容量が逼迫
- LED照明の省エネ分をEV充電に回すケースが増える
- 電力ピーク管理(デマンドコントロール)が必須
📌 3. 2026年以降に求められる対応(実務向け)
① LED照明の“寿命管理台帳”の整備
- 設置年、メーカー、型番、電源ユニットの寿命
- 故障履歴
- 交換サイクルの予測
→ 駐車場DXの一環として、クラウド台帳化が有効
📌 3. 2026年以降に求められる対応(実務向け)
① LED照明の“寿命管理台帳”の整備
• 設置年、メーカー、型番、電源ユニットの寿命
• 故障履歴
• 交換サイクルの予測
→ 駐車場DXの一環として、クラウド台帳化が有効
② IoT照明の導入は“段階的”に
- まずは高稼働エリアから
- センサー連動 → 調光 → クラウド管理の順で導入
- 現場スタッフ向けの操作マニュアルが必須
③ 照度基準の見直しとゾーニング
- 出入口・歩行者動線は明るめ
- 車室エリアは調光で省エネ
- 防犯カメラの視認性を確保する照度設計
④ メーカー選定は“保守性”を重視
- 電源ユニットが汎用品で交換しやすいか
- 10年後も部品供給があるか
- 保証期間(5年→7年→10年へ延長傾向)
⑤ GX対応としての「照明の見える化」
- 電力使用量の可視化
- CO₂削減量の算出
- ESG報告書への反映
→ 企業駐車場では特に重要
🔍 4. まとめ(2026年のキーポイント)
| 項目 | 現状 | 今後の課題 |
| LED普及 | ほぼ標準 | 再更新の波が来る |
| 省エネ | 調光・センサーが一般化 | 安全性とのバランス |
| IoT照明 | 中規模以上で普及 | 管理負荷・セキュリティ |
| GX対応 | 省エネ化が必須 | 高効率化・見える化 |
| 保守 | 電源ユニット故障が増加 | 部品供給・寿命管理 |
2026年02月17日 15:27
